02北欧製の記事
デンマークの有名デザイナー ボーエ・モーエンセンのJ39発表50周年記念企画のためにデザインされた椅子『MIKADO(ミカド)』。
奇抜さ重視に思える背のデザインが特徴的な椅子ですが、実際に座ってみてビックリ!!
か細そうにみえる背はがっしりして安定感があり、体重をかけると適度にしなる。
背材は、方形の木材がただ刺さっているわけではなく、下部は丸い棒状で、上部が方形に削られているんですねー。
で、その一本一本が計算された角度で配置されているという職人技☆
さらに、背ばかりでなく、座面の側面や裏面もけっこう凝ったデザインをしていて、ちょっと惚れましたー♪
名前の由来は、日本からデンマークに伝来したといわれる"MIKADO(帝)"というゲームとのこと。
何本もの箸のような細いピンを片手で持ち、地面に投げつけたときに扇状に広がるピンの美しさからイメージを得て、デザインされたそうですw
デンマークの若きデザイナー トム・ステップが、モーエンセンの名作『J39』をリ・デザインした作品『JIVE(ジャイブ)チェア』です。
この椅子には、面白い誕生秘話があります。
1995年、デンマーク・コルディング市の美術館で、若いデザイナー達によって、ハンス・ウェグナーのYチェアがチェーンソーで切り刻まれるという、斬新なイベントがあったそう。
彼らはデンマークの巨匠達の影に隠れてしまい、自分たちの自由な思想が出せない環境に、反発していたのだとか。
そんな状況に、家具メーカーは自分たちにも責任があると反省し、若いデザイナー達を育てていかなくてはいけないと考えた。
KVIST社(現在はフレデリシア社と合併)も例外ではなく、2000年に向けてJ39に似た新しい椅子を作りたいと考え、トム・ステップにオファー。
北欧・デンマークの有名デザイナーKai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)の代表作チェア。

小振りな肘掛け、およびそれに連なる後ろ脚の美しさが、特長のダイニングチェアです♪
背もたれは若干稼動し、座る角度に合わせてホールドしてくれるなど、デザインだけではなく利便性も兼ね備えた逸品。
実はこの椅子、けっこう最近までアノニマス扱いだったそう。
ようやくカイ・クリスチャンセンのネームバリューが追いついたようですねw
人気作家・群ようこ原作、小林聡美主演により映画化された『かもめ食堂』。
主人公サチエが北欧・ヘルシンキでカフェ(←正確には食堂w)をオープンするという、いかにもいまどきの女子うけしそうな設定に、片桐はいり→室井滋にすれば『やっぱり猫が好き』なキャスティングw
なにか大きな出来事が起こるわけでもなく、淡々と、そしてまったりとストーリーが進んでいく、そんなゆる?い空気感が女性に人気の作品です(^ ^)

で、その"かもめ食堂"、フィンランドと言うことで、予想をはずすことなく、テーブルと椅子はアルヴァ・アアルト・デザインのartekテーブル(左)とチェアNo.66(右)を採用しています♪
ハンス・J・ウェグナーがシェーカーチェアをリデザインした、ダイニングチェア"CH36"。
"Yチェア(CH24)"同様、手作業による全体の組み立てと、ペーパーコードの座の張り以外は、機械生産を導入しているため、比較的安価な逸品です。
背もたれがすっきりとしたシェーカータイプなので、背がゆったりとカーブしているYチェアほどスペースをとらずに、コンパクトなダイニングルームの場合にはこちらの方が適しているといえます。
しかし、座面の横幅はYチェアよりも少し幅広なため、コンパクトなわりに、ゆったりとした座り心地です。
たしかに、ダイニングチェアとしては、YチェアよりCH36の方がよいかもしれませんねー♪
ただ、その場合、同じくシェーカーチェアをモデルにした、ボーエ・モーエンセンの名作J39も捨てがたいと言えますw
デンマークを代表する家具デザイナー・ポール・ケアホルムによって1978年にデザインされながら、今日までプロトタイプしか存在していなかった、幻の作品「PK8 ダイニングチェア」。
約30年の時を経て、妻ハンナ・ケアホルム監修のもと、フリッツハンセン社により、ようやく製品化されたそうです。
オリジナルは、革張りシェルにスチールベースという仕様だったそうですが、ラッカー仕上げのABSプラスチックシェルにアルミニウムベースへ変更。
これは軽量化を図ると共にコストを下げ、ケアホルム作品をより身近に、という意図が込められているとのこと。
たしかに、ケアホルム作品は重いものが多いんですよね?。
シェルと脚のジョイントは、ケアホルムらしさばりばりですw
まずは、実物を見てみたいですねぇー!
ボーエ・モーエンセン(Borge Mogensen)の名作椅子・J39。
モーエンセンは、デンマークの家具デザイナーで、H.J.ウェグナーの親友であったことでも有名です。
日本ではウェグナーほどの知名度はありませんが、「100%納得いくまで製造、販売はしない」と言う思想の元、 J39やSpanish Cairなど数々の傑作を生み出した職人的なデザイナーなんですよ♪
このJ39はシェーカーチェアをリ・デザインしたもので、それゆえ、モーエンセンのルーツは、シェーカーチェアだといわれます。
シェーカーチェアは曲線部分がほとんど無く、直線のみで構成されています。
このJ39をはじめ、モーエンセンの椅子も直線的なものが多く、H.J.ウェグナーの椅子の優美さと比べると、無骨な印象を受けますねー。
日本人的にはやはりウェグナーの方が人気がありそうですが、モーエンセンの椅子もすばらしいですよー。
言わずと知れた、ハンス・ウェグナーの代表作"Yチェア(CH-24)"。
数あるウェグナーの作品の中で、最も日本人に人気があり、かつ、最も売れた椅子です。
全世界で50万脚以上がいままでに売れたそうで、超ベストセラー作品と言えます。
ちょっとしたインテリア雑誌に掲載されている、ユーザーの小じゃれたダイニングには必ずYチェアがある、と言っても過言ではないかも!?(笑)
中国は明朝時代の椅子をリデザインをしたものとして有名な"Chinese chir(1943)"、ケネディとニクソンのテレビ討論会で使われたことでこれまた有名な"The chai(1949)"、この2つの椅子のデザインの延長線上で、Yチェアは生まれたといわれます。
つまり、Y-chairのルーツは東洋にあり、それゆえ日本人に好まれると考えることもできますね♪
ただ私が思うに、一番の要因は、有名なデザイナーズ家具なのにお手頃なお値段であるせいでは?(笑)
このYチェアは、その製作工程のほとんどで機械によって加工がなされるそうです。
手作業は、全体の組み立てと、ペーパーコードによる座の部分の編みこみぐらい。
だから、ほかの椅子と違ってお手頃な価格なのでしょう。
しかし、この機械製作にもかかわらず、クラフト的な美しさや温かさをキープしているのが、このYチェアの秀逸さであり、人気の秘密なのだと思います。




